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宇藤カザンのヨーロッパ*地の果てまで*旅行記
by kazanuto
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アルザスの窓

アルザスの窓_f0098849_2041125.jpg


 ドイツ人はよほどゼラニウムが好きなのか管理が楽だからか、窓という窓にゼラニウムが飾られる。石の厚い壁の窓ガラスとよろい戸の間はプランターを置いてくださいと言わんばかりの空間で、家の中からも道行く人も楽しめ、ともすれば硬い印象になりがちな石の壁面を華やかな赤で飾る。

今日はアルザスの窓を紹介し、明日はドイツに行きます。

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# by kazanuto | 2006-04-01 20:43 | フランス

アルザスのかわいい町

アルザスのかわいい町_f0098849_22583975.jpg


 1976年の話だが当時ナンシーには日仏協会があって、名誉会長のドランデール教授の計らいでスタニスラス広場の画廊で個展をすることになり、その制作のために1年間ナンシーに滞在した。 
 すぐに会長のドクター・ピエルソン氏の紹介でナンシー大学教授の高橋先生と知り合ったが、高橋先生はフランス語で数学の授業をしているのだからフランス語はもちろん、英語もドイツ語も話せるが、日本から来たばかりの高橋夫人は英語しか話さなかった。

 ある日、夫人が運転しててセンターラインが実線のところでパトカーを追い越してしまった。フランスでは実線の部分は追い越し禁止、破線のところは対向車線にはみ出して追越が出来るが、追い越し禁止のところで堂々と追い越されたパトカーはびっくりして「そこの車止まりなさい!」と言う。 高橋夫人は追い越し禁止は黄色のラインと思い込んでいたのだが黄色のセンターラインは工事中の車線変更時だけである。

 彼女は英語しか話せず、警官はフランス語しか話せず、免許は国際免許証で夫人は元ファッションモデルで美人だったから「今度から気を付けなさい。」ということになり、助手席の高橋教授は日本語しか分かりませんという顔つきで終始黙っていた。

 ナンシーからアルザスは近く、時折アルザスに旅をした。春にはミラベル、アンズ、プラムやアーモンドの花が咲き、新緑の丘の斜面に寄り添う集落とのハーモニーが美しかった。
 以前ドイツに旅行したとき、昔のままの街並みが残っているのはロマンチック街道のローテンブルグやディンケルスビュールなどほんのわずかで、フランクフルトやデユッセルドルフはまるで東京のようだと思ったが、もしも空襲でドイツが徹底的に破壊されていなく、中世の街並みが至るところで見られたらドイツはどれほどロマンチックで美しかったことだろう。

 惜しいことをしたと思わずにはいられないが、現在ドイツ風家並みが残っているのは、ドイツよりもむしろフランスのアルザス地方のコルマールを中心とした地域で、リックヴィールやリボーヴィレの小さな町は観光客も多く、窓にはゼラニウムの花があふれるばかりに飾られている。

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# by kazanuto | 2006-03-31 22:59

車の盗難

車の盗難_f0098849_134884.jpg


 フランスに限らずヨーロッパは車の盗難が多いから、車にはアラームを付けるようにと保険加入の規約書に書かれていて、契約後、アラームの登録番号を知らせるようにとの通知が来る。また保険会社にパーキングは路上駐車と申告すれば保険料は割高になり、ド田舎在住者は割安になる。

 アラームとは車に不自然な衝撃がかかるとけたたましい音で鳴る装置で、パーキングのときちょっと強くゴツンとやっても、その車に寄りかかっても鳴る場合もあり、うっかり暗証番号を入力せずにキーを回すとアラームが鳴る車だってあり、結構頻繁にキューン、キューンと鳴り2分ぐらいでピタッと止まるから深夜ならいざ知らず、日中だったら誰も「あっ、今誰かが車を盗もうとしている!」と思ったりしなく、やたらに多いパトカーのピーポー、ピーポーと同じで、パリの騒音の一部に溶け込んでいる。

 さて、イントロはこのぐらいにして、日本で展覧会があり10日ほどフランスを離れることにした。車でドゴール空港に行って空港のパーキングに入れっぱなしは一番楽だが、同じスペースに何日も同じ車があれば、私は今海外に行ってるから時間はたっぷりありますよ、と知らせていろるようなものだから安全ともいえないし、駐車料金も馬鹿にならない。ボロ車でパーキングに入り、高級車に乗り換えてパーキングを出て行く窃盗団だってあるだろう。
 
 パリ市内は路上駐車も有料でワイパーに駐車違反切符が10枚ぐらい挟まれそうだなので、サン・クルーの路地に停めて日本に出かけた。プジョーのベーシックな車で、もっといい車がいくらでも並んでいるからよもやと思ったが甘かった。

 日本から戻ると車が無く、警察に届け、保険会社に連絡し書類を揃え手続きをするが、もしかしたら車は出てくるかもしれないと言うことで2ヶ月は待たされる。パリ市内に住んでいればいいが、その時はブルゴーニュに住んでいたので車がないと生活が出来なく、3ヶ月近くレンタカーを借り、保険がおりても中古車として査定されるから新車は買えないことになり、
今度はスターターのコードを直結しても暗証番号とマグネット・キーが無ければ車のエンジンがかからないと言うランクアップの車にしたので、結局盗まれたことで100万円ぐらい散財してしまい、これでは何のために日本に出稼ぎに行ったのかとがっくりとしてしまった。

 後から聞いた話だが高級車よりも、目立たず東欧やロシアの田舎でも部品が手に入り、修理しやすい車に人気があり、レッカー車で持っていかれたら防ぎようが無いと言われた。

 そこでカザンは閃いた。カーナビの発信機と自動音声携帯電話を車の中に埋め込んでおき、車が盗まれたらおもむろに自宅のパソコンで車の所在地を確認してポリスに連絡し、車に隠した電話にかけるとスピーカーからこう流れるのだ。「泥棒さん、あなたは今、県道135号線をランブイエに向かって走っているでしょう?シェルのガソリンスタンドを通過したところね。この車は私のだから返してちょうだい。さもないと私がキーボードのEnterを押して爆破しちゃうわよ。」とか何とか言うのはどうだろう。フランスの保険会社は盗難車に頭を痛めているのだが保険料をアップすることばかり考えないで欲しい。

車の盗難_f0098849_134486.jpg


 ということで今日のテーマは車泥棒の話でしたが最後に僕の現役の免許証を公開します。フランスでは免許証の書き換えがないから20歳の写真で90歳になっても通用する。だから還暦目前の僕を知っている人は僕の香港マフィアのチンピラにしか見えない20代の写真を見せると「えーっ」と絶句し、笑い転げる。このアバウトさがフランスの魅力である。


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# by kazanuto | 2006-03-30 13:07 | フランス

パリの縦列駐車

パリの縦列駐車_f0098849_19505151.jpg


 旅に出るつもりがつい脱輪してしまっている。 次から次へ書きたいことが出てきてしまうので、明日までは車のことについて書くことにする。

 そこで今日は縦列駐車。パリ車道の一列は駐車場であることはどなたもご存知だろうが、路上駐車には苦労する。縦列駐車は苦手というのではない。駐車スペースを見つけるのに苦労するのだ。特に車体の長い車に乗っていると絶望的。

 今日は來々軒でラーメンを食べて京子食品で納豆を買って、、、と一方通行の細い路地をうろうろ探すが、たいていは前の車も後ろの車も探している。
 めでたく駐車できるのはたまたま目の前に出る車がある時だけだ。幸運の女神が微笑んだら、いくら後ろに車が詰まろうが梃でも動いてはならぬ。そしてバックからハンドルを目いっぱい切り替えして入れるのである。
 スペースが狭ければ何度か前進、後進を繰り返えさなければならないから、前に駐車していた車が出る時間と合わせると結構後続の車を待たせることになるが、この時ばかりは気の短いパリジャンもじっと待っていてくれる。待つ彼だって次は自分が待たせることになるのだからお互い様というわけだ。

 パリで縦列駐車をするには車の長さプラス30cmあれば出来る。つまり前後15cmずつで車の間を人は通り抜けない。
もちろんバンパーに当てずになんでできるわけが無く、後ろの車を押し、前の車を押し、少しでもスペースを広げようとするのだが、平地ではサイドブレーキをかけないのがエチケットだったはずなのに、最近ではほとんどの車がかけているから押しても動かない。

 汗をかきかき(昔はパワーステアリングでなかったし、車にクーラーがついているのはメルセデスぐらいなものだったから、夏なんか車を止めるだけで本当に汗だくになる)割り込み、これって電車の狭い座席に無理やり座ろうとする行為と同じだと思いつつ、必ず通りの名前を確認して離れる。

 何しろ駐車スペースを探すためにぐるぐる回ってしまったし、パリの街並みはどこも似ているので戻る車がすぐに見つからないと、まず「盗まれた!」と血の気が引く。でも、もしかしたらと気を取り直し、ぐるぐると迷路を回り、たいていは30分以内に見つかるのだが、パリでの運転は疲れるし、ストレスが溜まるから運転が乱暴になるということなのでしょう。

 さて用事を済ませ、戻ると前後の車が入れ替わり車間ゼロになっていることだってあるのだ!こうなったら忍の一字。待つしかない。
 バンパーは衝撃を吸収するためのもので、どんなに傷つこうが気にしないということでなければパリで路上駐車は出来ない。相手の車の持ち主がその場に居ようがお構いなしに、前にゴツン、後ろにゴツンと今日もパリを行く。

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# by kazanuto | 2006-03-29 19:52 | フランス

人気ロータリー・ランキング

人気ロータリー・ランキング_f0098849_2316051.jpg


 ロータリーについてもう少し、、、イギリスではラウンドアバウト、フランスではロンポワンと言うけれど、イギリスには特にラウンドアバウトが多い。一つだけならまだしも8の字形、あるいは加藤茶の丸メガネの形になるのだが、さらにその脇にもう一つくっついて3つの輪が隣接している場合もある。さすがにオリンピックのような五輪は見たことがないが、、、

 さて、この丸から少なくとも3つの道路が放射状に延びていてもちろん行き先の標識はあるが一箇所しか街の名前が書かれていない場合が多く、どの道に行ったら良いのか迷うことしばしば。一人で運転していたらしょうがないから勘で行って車を止めて地図と照らし合わし、助手席に地図を見る人がいたらラウンドアバウトの中で止まるわけにはいかないので、行き先が分かるまで何週でも回り続けるが、何度も回っているうちに分からなくなってしまって今来た道に侵入なんてことも時にはある。

 フランスでも最近はどんどんロンポワンを増やしていて、こんな田舎のT字路になんでロンポワンが必要なの?と首を傾げたくなるのだが、ロンポワンの前ではどうしてもスピードを落とさなければならないので、これは無理やりスピードを落とさせる策略であり、交通事故死ヨーロッパワースト1の汚名を返上するための政府の取り組みだろうと思われ、確かに交通事故は減っている。

 フランスの一般道路の制限速度は住宅地以外は90キロでみんな110キロで走っているから交差点で事故が起きれば悲惨。高速道路は以前は無制限だったが今では130キロ制限でトラックはタコメータを警官に調べられるから制限速度遵守、一般の乗用車はだいたい150キロで走っている。

 ロンポワンのもう一つの効用は信号が無いと言うこと。信号があればたとえ全く車がいなくても止まらなければならないが、ロンポワンだったら待つ必要がない。むやみに信号で止まり、発進をすれば排気ガスもストレスも増えるというもの。
 ロンポワンの中は2車線になっている場合も多いから進入のときに左からくる車(ラウンドアバウトなら右から来る車、ドーバー海峡を渡った直後はご用心!)がどのレーンを走っているかを確認し、どのタイミングで入れば止まらずにスムーズに行けるかを脳内コンピューターを駆使して計算するのである。

 信号がないというのは設備費と維持費がかからないわけだが、一つの信号機を設置費用とその維持費はかなりの額になるのではないかと想像する。信号設置も管理も天下り関連会社が独占していたりして、既得権益を守るために日本は狭いからロータリーには向かないとかいいそうだなあ。

 この貧弱な理由は日本に鉄道が入ってきたときの決定と同じで、イギリスの狭軌にするかアメリカの広軌にするかということになったのだけれど、日本は狭いから狭軌にしようと決まったが、急カーブを同じスピードで同じ車体で回れば車輪の幅が狭いより広い方が遠心力に耐えられるわけだから、カーブが多い地形の国にこそ広軌を採用すべきだった。そうしていれば福知山線の事故だって起きなかったかもしれない。安全と環境に配慮して信号待ちのストレスから開放されよう!

 そしてロータリーの中心部のフリースペースは市民有志の花壇にし、自由に花を植えていいことにする。そうすれば管理費ゼロで時間の出来た団塊世代にもやりがいが出来る。さらに全国のロータリーに、番号か名前をつけ、人気ロータリーランキングの投票をドライバーにしてもらう。
 投票の方法はセンサーを設置し、気に入ったと思ったらハイビームでチカっとすると10ポイントアップ。瞬時に全国ランキングが表示されればみんなやる気が出るしドライブの楽しみも増える。地方の人気ロータリーには観光客が押し寄せて村おこしにつながるかどうかは知らないが、主要なロータリーには車のナンバー読取装置を設置すれば盗難車や事件の解決につながり、霊能力者を海外から呼んでくる費用も浮くだろう。
 
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# by kazanuto | 2006-03-28 23:14 | フランス